2024年12月2日
微を防ぎ漸を杜ぐ
カテゴリー|清水 亮典
今年の7月に発行された新一万円札に描かれている渋沢栄一は15歳の時に出向いた江戸で、桐の本箱と硯箱を買って帰りました。それをみた父親は大いに立腹し、栄一を厳重に戒めたそうです。
質素倹約を言い聞かされていた栄一は、新調する許可を得ていたとはいえ、普段使っているそれらと比べると、すこぶる華美に見えるものを購入したのです。
強く戒めた父親の心意を推察した栄一は、己の判断を猛省しました。
「微を防ぎ漸を杜ぐ」とは朱子学の「小学」という初級の教科書に記されている言葉で「悪弊や悪事は微細な段階でこれを防ぐように努め、漸次それが拡大することを杜(塞)ぐことが肝要である」という意味です。
この言葉は、主に人の行動へ戒めとして使われています。栄一の父は生活にゆとりが出るほどに自分に贅沢を許してしまい、その贅沢は知らず知らずのうちに広がってしまうことから、充分に自覚せよ、と戒めたのでしょう。自分の心得違いを諭してくれた父親の叱責は、栄一の財産になったはずです。
「相手の言動の意味を汲み取る」
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